自分は睡眠不足になるとすぐに性格と機嫌が悪くなり、疲弊し、風邪もひく。だから「育児中も睡眠を確保すること」が最優先だと、子どもが生まれる前からわかっていた。そこで妻と相談し(実際にはほぼ自分の強い希望で)、先輩方が実践していたジーナ式を取り入れることにした。 結果的には導入してよかったと感じている。ただ、ジーナ式をやらなかった世界線には行けないので、本当にジーナ式のおかげで楽になったのかどうかは確かめようがない。
ジーナ式は先生の書籍を読んでもらうのが一番よいし、ググってもらえればいくらでもブログ記事がヒットする。 ただ、書籍はどうにも読みづらく、数多のブログ記事ではジーナ式で何が大事なのかがわかりにくい。 自分の解釈では、ジーナ式は、1. なるべく夜に長く眠ってもらうこと、2. 自分で寝つけるようになってもらうこと、の2つを目的としている。 そしてその目的のために、以下の問題を日々調整しながら解き続ける仕組みだと理解した(読み飛ばしてもらってよい)。
制御対象:
目的関数: \( \min_u { \text{昼間の合計睡眠時間} }\)
制御入力: \( u \in \{ミルク, ベッドに連れていく, 起こす, プレイマットで遊ばせる, オムツ替え, 抱っこ\}\)
制約条件:
これを解いた結果、ジーナ式スケジュールが得られる。
スケジュールに従うのは分刻みで大変…という印象や感想がインターネット上にあふれているが、実際は逆だ。 赤子が昼間全然継続して起きていられない中、昼間にたっぷり寝てしまうのを避けるように行動すると、結果的にあのスケジュールになる、というだけだ。 分刻みでスケジュールに従うことそのものが本質ではない。 ジーナ式の本質は、スケジュールに分刻みで従うことそのものではなく、スケジュールに従うことで自然に上の問題が解ける点にある。 赤子が眠そう、おなかが空いていそう、などという判断を(ほぼ)不要にし、スケジュールに従うだけで赤子の食事・睡眠サイクルを潤滑に回せることこそが重要なベネフィットなのだ。
ただし、ジーナ式は英国の体力のある赤ちゃん用にスケジュールを設計しているようで、我が子にはそのままではうまくハマらず、少し長めの睡眠時間を必要とした。ジーナ式を適応するには、「目の前の制御対象の系のパラメータの推定」も同時に実施する必要があるのが少し難しいところだと感じた。
以下のような細かなテクニックも様々記載されている。これらはねんねトレーニングの一環として重要な実施項目だが、ジーナ式の本質ではない。
etc.
導入した感想としては、赤子を毎日同じサイクルで育てているので、赤子がなぜ泣いているのかが現在時刻を見れば推測できる、というただ一点においてジーナ式を導入する価値はあったと感じる。事実、外出なのでスケジュールが崩れた時に、なぜ泣いているのかわからずミルク抱っこ、ねかしつけと順々にできることを試すことしかできず、非常に疲れた。また赤子の微妙な変化・異変にも気付きやすいというのも大きなメリットであった。 逆に、スケジュールから外れると大変になる、という不安から外出が億劫になりがち、というデメリットはあった。いくら書籍に外出時の手法が記載されているとはいえ、スケジュールから外れると疲れることは疲れるのだ。
そして、残念ながら、ジーナ式で育児楽勝!とはならない。 昼間の様々な家事・育児を毎日こなしていると知らず知らずのうちに無理をしていたらしく、夜間の対応は全て妻に任せていたにもかかわらず、ひどい夏風邪で1ヶ月間ダウンした。倦怠感がひどく、育休から復帰できるかどうかも危ぶまれた。実際、気怠さが残ったまま復帰することとなった。 さらに、離乳食が始まるとタスクは一気に増える。食事量や内容が毎日変化していき、複雑化する。世の母親達はどうやって一人で全てのタスクをこなしているのか不思議だ。体力おばけか。